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データ復旧業者おすすめ10選|料金相場と失敗しない選び方を比較

データ復旧業者おすすめ10選 料金相場と失敗しない選び方

大切なデータが入ったパソコンやハードディスクが突然動かなくなり、復旧業者に頼むしかないと分かったものの、どこに依頼すればよいか決めきれずにいる。そんな状況で検索している方は少なくありません。

データ復旧業者は数が多いうえに、どのサイトも「業界No.1」「高い復旧率」と書いてあり、正直どこも同じに見えてしまいます。しかし業者選びを間違えると、費用だけ支払ってデータが戻ってこないという事態にもなりかねません

この記事では、検索上位の紹介記事に繰り返し登場する業者のなかから、公式サイトで料金体系と対応内容を確認できた10社を選び、比較一覧にまとめました。あわせて料金相場の目安、失敗しない選び方、避けるべき業者の見分け方まで解説します。読み終えるころには、自分の状況に合う2〜3社まで絞り込めるはずです。

目次

データ復旧業者おすすめ10選の比較一覧

データ復旧業者を紹介する記事は数多くありますが、どういう基準で選ばれた10社なのかが書かれていないものも目立ちます。そこで本記事では、選定の方法を先に開示しておきます。

検索上位のデータ復旧業者紹介ページを調査し、複数のページに繰り返し登場した業者を候補としました。そのうえで、各社の公式サイトを実際に確認し、料金体系と対応内容を確認できた10社を掲載しています。

本記事の選定基準
  • 対応できる機器と障害の範囲が広いか
  • 料金体系が公式サイトで分かりやすく示されているか
  • 日本データ復旧協会への加盟など、外形的に確認できる信頼性があるか
  • 個人でも相談しやすいか

まずは10社を横並びで比較できる一覧表をご覧ください。料金はすべて公式サイトに掲載されている最低金額で、障害の程度や機器の状態によって変動します。

業者名 復旧料金の目安 初期診断 DRAJ加盟 特徴
アドバンスデザイン 33,000円〜(税込)
RAIDは88,000円〜
無料 常任理事 ISO9001とISO27001を取得
デジタルデータリカバリー 公式サイトに一律表記なし 無料 非加盟 累計相談50万件超の最大手
データレスキューセンター 21,780円〜(税込) 無料 常任理事 10社中もっとも低い価格帯
エーワンデータ 35,200円〜(税込) 無料 常任理事 1994年から30年以上の歴史
ロジテックINAソリューションズ 公式サイトに一律表記なし 無料 理事 メーカー系で成功報酬型
LIVEDATA 29,700円〜 無料 非加盟 秋葉原駅から徒歩1分
AOSデータ復旧サービスセンター 35,530円〜 無料 非加盟 復旧依頼14万件
PCエコサービス 43,780円(税込・定額) 無料 非加盟 機器も容量も問わない定額制
特急データ復旧ウィンゲット 公式サイトに一律表記なし 無料 非加盟 全国185店舗で受付
バッファロー 公式サイトに一律表記なし 無料 理事 メーカー系で掛け払いに対応

DRAJとは一般社団法人日本データ復旧協会のことで、データ復旧業界の健全化を目的に活動している団体です。ここでは2026年7月時点の会員企業一覧をもとに記載しています。

加盟の有無についての補足

協会に加盟していないことは、その業者の技術力や誠実さを否定するものではありません。実際に非加盟でも大きな実績を持つ業者は複数あります。加盟の有無はあくまで判断材料の一つとしてご覧ください。

アドバンスデザイン

アドバンスデザインの公式サイトのトップページ
出典:アドバンスデザイン公式サイト(2026年7月31日時点)

アドバンスデザインは創業から30年の歴史を持つデータ復旧の専門企業で、日本データ復旧協会の常任理事を務めています。個人のパソコンから法人の大規模なストレージまで、対応範囲の広さが特徴です。

公式サイトによると、パソコン、外付けハードディスク、SSD、USBメモリ、SDカード、NASやサーバー、CD・DVDのいずれも初期診断は無料で、復旧料金は33,000円(税込)からとなっています。ハードディスクを2台以上搭載したRAID構成の場合は88,000円からです。

スマートフォンにも対応していますが、こちらは初期診断が55,000円から、復旧料金が110,000円からと別の料金体系になっています。スマートフォンの復旧を考えている場合は、事前に金額感を確認しておくと安心です。

料金体系 完全成果報酬型。診断とキャンセルは無料
復旧料金 33,000円〜(税込)/RAIDは88,000円〜
認証 ISO9001、ISO27001
DRAJ 常任理事企業
公式サイト アドバンスデザイン公式サイト

ISO9001は品質管理の仕組みが、ISO27001は情報の取り扱いの仕組みが、それぞれ第三者機関の審査を通っていることを示す国際規格です。機密性の高いデータを預ける場合には、こうした認証の有無が判断材料になります。

また同社は協会の方針として、誇大なデータ復旧率を掲げないこと、顧客の明確な承諾なしに障害が起きた機器を開封しないことを公式サイトで明言しています。どこに頼めばよいか決めかねている段階の方が、まず相談先の候補に入れやすい業者といえます。

向いているケース

機密性の高い業務データを扱う方や、パソコンからRAID構成のサーバーまで幅広い機器の相談先を一社にまとめたい方に向いています。どこに依頼すべきか決めかねている段階で、まず外形的な信頼性から絞り込みたい方にも選びやすい業者です。

デジタルデータリカバリー

デジタルデータリカバリーの公式サイトのトップページ
出典:デジタルデータリカバリー公式サイト(2026年7月31日時点)

デジタルデータリカバリーは、デジタルデータソリューション株式会社が運営する国内最大手のデータ復旧サービスです。規模の大きさが最大の特徴で、他社では対応できなかった機器の相談先としても知られています。

公式サイトによると、2011年1月からの累計相談件数は50万件を超えています。また2025年9月の実績として、復旧件数の割合を92.6パーセントと公開しており、その内訳は完全復旧が52.0パーセント、一部復旧が40.6パーセント、失敗が7.4パーセントという構成です。

ここで注意したいのは、この92.6パーセントには一部復旧が含まれている点です。同社の定義では、希望したデータが一つでも復旧できた場合は一部復旧に数えられます。数字の大きさだけでなく、内訳まで見る習慣をつけておくと判断を誤りにくくなります。

料金体系 相談と初期診断は無料。復旧料金は機器と障害の状態により個別見積もり
受付時間 24時間365日
設備 クリーンルーム、ドナー用ハードディスク、専用解析設備
DRAJ 非加盟
公式サイト デジタルデータリカバリー公式サイト

クリーンルームとは、空気中のほこりを極限まで減らした専用の作業部屋のことです。ハードディスクを分解する重度の物理障害では、こうした設備がなければ作業そのものができません。同社はこの設備を自社に備えており、最短で即日の復旧にも対応しています。

24時間365日体制で相談を受け付けているため、深夜や休日に障害が起きて一刻を争う状況でも連絡が取れるのは大きな強みです。業務用のサーバーが停止したような緊急性の高いケースで頼りになります。

向いているケース

深夜や休日にトラブルが起きてすぐ連絡を取りたい方、業務用のサーバーが停止して一刻を争う方に向いています。他社で対応が難しいと言われた機器について、あらためて相談したい場合の選択肢にもなります。

データレスキューセンター

データレスキューセンターの公式サイトのトップページ
出典:データレスキューセンター公式サイト(2026年7月31日時点)

データレスキューセンターは株式会社アラジンが運営するサービスで、日本データ復旧協会の常任理事を務めています。今回比較した10社のなかで、公式サイトに掲載されている料金がもっとも低い価格帯にあるのが特徴です。

公式サイトによると、パソコン、内蔵ハードディスク、外付けハードディスクの復旧料金は19,800円(税込21,780円)からとなっています。SDカード、USBメモリ、メモリーカードはさらに低く、9,800円(税込10,780円)からです。

初期調査は無料で、調査後のキャンセルも可能と明記されています。調査結果の報告は2営業日以内、最短では6時間以内としており、費用を抑えつつ早く状況を知りたい場合に向いています。

復旧料金 パソコン・HDDは21,780円〜(税込)/SDカード・USBメモリは10,780円〜(税込)
初期調査 無料。調査後のキャンセルも可能
報告までの時間 2営業日以内(最短6時間以内)
認証 ISO27001、プライバシーマーク
DRAJ 常任理事企業
公式サイト データレスキューセンター公式サイト

プライバシーマークは、個人情報を適切に扱う体制が整っていると認められた事業者に付与される制度です。ISO27001とあわせて取得しているため、価格の安さと情報管理体制の両立を求める方に適しています

公式サイトには大学の研究者や上場企業の利用者の声も掲載されており、法人利用の実績もうかがえます。個人と法人のどちらからも相談しやすい業者です。

向いているケース

費用をできるだけ抑えたい方や、SDカードとUSBメモリの復旧を検討している方に向いています。まず状況だけでも早く知りたいという方にも、最短6時間以内の報告体制が生きてきます。

エーワンデータ

エーワンデータの公式サイトのトップページ
出典:エーワンデータ公式サイト(2026年7月31日時点)

エーワンデータは日本データ復旧協会の常任理事を務める専門企業です。公式サイトによると1994年に前身となる事業部として創設されており、データ復旧の分野では国内でもっとも歴史の長い事業者のひとつにあたります。

実績としては国内で80,000件以上と公表されており、官公庁や法人からの依頼にも対応しています。他社で復旧が難しいと診断された機器を扱った実績があることも公式サイトに記載されています。

料金は、ハードディスクとSSDが32,000円(税込35,200円)から、SDカードとUSBメモリーが30,000円(税込33,000円)からです。復旧作業を行うラボはISO27001の認証を取得しており、重度の物理障害であっても国内で作業が完結する体制です。

復旧料金 HDD・SSDは35,200円〜(税込)/SDカード・USBメモリーは33,000円〜(税込)
実績 国内80,000件以上
認証 ISO27001(ISMS)
拠点 本社・ラボラトリ(埼玉県飯能市)、銀座・秋葉原・川崎の各営業所
DRAJ 常任理事企業
公式サイト エーワンデータ公式サイト

本社に加えて銀座、秋葉原、川崎に営業所があるため、首都圏にお住まいで機器を直接持ち込みたい方には便利な選択肢です。郵送に不安がある精密機器でも、手渡しであれば輸送中のリスクを避けられます。

向いているケース

首都圏にお住まいで機器を直接持ち込みたい方に向いています。他社で復旧が難しいと診断された機器をあらためて見てもらいたい方や、重度の物理障害を国内の設備で完結させたい方にも適しています。

ロジテックINAソリューションズ

ロジテックINAソリューションズの公式サイトのトップページ
出典:ロジテックINAソリューションズ公式サイト(2026年7月31日時点)

ロジテックINAソリューションズは、パソコン周辺機器メーカーとして知られるロジテックのグループ企業です。日本データ復旧協会では理事企業を務めています。

メーカー系の事業者であるため、自社製の外付けハードディスクやNASの構造を熟知している点が強みです。公式サイトでは、ハードディスク、NASおよびRAID、SSD、USBメモリやSDカード、ブルーレイやDVD、カスタムパソコンまで幅広い機器に対応するとしています。

料金については、調査、見積もり、キャンセルのいずれも無料と明記されています。復旧に成功した場合のみ費用が発生する成功報酬型のため、まず状態だけ見てもらいたいという段階でも相談しやすい仕組みです。

料金体系 成功報酬型。調査・見積もり・キャンセルは無料
復旧料金 公式サイトに一律の料金表の掲載はなく、見積もりで提示される
対応機器 HDD、NAS・RAID、SSD、USBメモリ・SDカード、ブルーレイ・DVD、カスタムPC
拠点 長野県伊那市
DRAJ 理事企業
公式サイト ロジテックINAソリューションズ公式サイト

メーカー系という立場から、製品保証やサポート窓口と連携して相談を進められる場合があります。ロジテック製のNASや外付けハードディスクを使っていてトラブルが起きた方は、まず確認してみる価値があります。

向いているケース

ロジテック製の外付けハードディスクやNASを使っていてトラブルが起きた方に向いています。調査から見積もり、キャンセルまで無料なので、まず状態だけ確認したいという段階の方にも相談しやすい業者です。

LIVEDATA

LIVEDATAの公式サイトのトップページ
出典:LIVEDATA公式サイト(2026年7月31日時点)

LIVEDATAは東京の秋葉原に窓口を構えるデータ復旧の専門事業者です。公式サイトによるとJR秋葉原駅の電気街口から徒歩1分の場所にあり、20年以上にわたってこの地で営業を続けています。

特徴は復旧までのスピードです。公式サイトではハードディスクの作業時間が平均13.84時間と具体的な数値を公開しており、時間の目安が事前に分かる数少ない業者といえます。

料金は復旧料金29,700円からと案内されています。ハードディスクの分解や部品交換が必要になる重度の物理障害についても、格安プランであれば容量を問わず66,000円からと明記されています。相談、初期診断、見積もりはいずれも無料です。

復旧料金 29,700円〜/重度物理障害の格安プランは容量不問で66,000円〜
作業時間 ハードディスクで平均13.84時間
料金体系 相談・初期診断・見積もりは無料。希望のデータがなければ0円
認証 プライバシーマーク
DRAJ 非加盟
公式サイト LIVEDATA公式サイト

ハードディスクの分解、RAIDの分析、メモリーチップの修理まで、すべての作業を自社内で行っていると公式サイトに記載されています。外部に機器が渡らないため、情報の管理という点でも見通しがよい体制です。

駅から徒歩1分という立地は、機器を直接持ち込みたい方にとって大きな利点です。郵送では輸送中の振動が心配になる重度の障害でも、手渡しであればその不安を減らせます。

向いているケース

都内で機器を直接持ち込みたい方や、とにかく早く手元にデータを戻したい方に向いています。大容量のハードディスクで重度の物理障害が起きた場合も、容量を問わない格安プランがあるため費用の見通しを立てやすくなります。

AOSデータ復旧サービスセンター

AOSデータ復旧サービスセンターの公式サイトのトップページ
出典:AOSデータ復旧サービスセンター公式サイト(2026年7月31日時点)

AOSデータ復旧サービスセンターは、AIデータ株式会社が運営するサービスです。データ復元ソフトの開発で長年知られてきた企業が手がけており、ソフトウェアの技術的な蓄積を背景に持っている点が特徴といえます。

公式サイトによると、復旧依頼数は14万件に達しています。相談と見積もりは0円、復旧できなければ0円と明記されており、成果報酬型の料金体系です。

復旧料金は35,530円からで、これとは別に納品用のメディア費用がかかります。復旧したデータを受け取るための外付けハードディスクなどの実費が加算される形なので、見積もりの際に総額を確認しておくとよいでしょう。

復旧料金 35,530円〜(別途、納品媒体費が必要)
料金体系 成果報酬型。相談・見積もりは0円、復旧できなければ0円
実績 復旧依頼数14万件
対応機器 HDD・SSD、パソコン、スマートフォン、ビデオカメラ、NAS・サーバー、USBメモリ・SDカード、LTOなどのテープ媒体、動画ファイル
DRAJ 非加盟
公式サイト AOSデータ復旧サービスセンター公式サイト

対応機器の幅広さは10社のなかでも目立ちます。スマートフォンやビデオカメラに加えて、LTOなどの業務用テープ媒体や、破損した動画ファイルの修復まで扱っている点は、他社にはあまり見られない特徴です。

撮影データや監視カメラの映像など、特殊な形式のデータで困っている場合は、対応可能かどうかをまず問い合わせてみる価値があります。

向いているケース

LTOなどの業務用テープ媒体や、破損した動画ファイルの復旧を検討している方に向いています。スマートフォンやビデオカメラも扱っているため、パソコン以外の機器で困っている方の相談先になります。

PCエコサービス

PCエコサービスの公式サイトのトップページ
出典:PCエコサービス公式サイト(2026年7月31日時点)

PCエコサービスは、料金体系の分かりやすさで他社と一線を画す事業者です。公式サイトによると、ウェブからの申し込みに限り定額一律39,800円(税込43,780円)で対応するとしています。

この定額は、ハードディスクでもSSDでもSDカードでも機器を問わず、さらに容量や障害の程度にもよらず同じ金額です。論理障害でも物理障害でも変わらないため、見積もりを待たずに費用の見通しが立ちます。

実績としては依頼件数50,000件突破、営業14年目と公表されています。またGoogleの口コミは評価4.7、件数690件以上と公式サイトに掲載されており、利用者の評価が数として確認できる点も判断材料になります。口コミの件数と評価は日々変わるため、依頼前に最新の状態をご自身で確かめてください。

復旧料金 定額一律39,800円(税込43,780円)。ストレージ1台につき、ウェブ申込限定
料金体系 完全成果報酬。希望のデータがなければ0円、納品前ならキャンセル無料
納期 最短3営業日
実績 依頼件数50,000件突破、Google口コミ4.7(690件以上、公式サイト掲載時点)
DRAJ 非加盟
公式サイト PCエコサービス公式サイト

復旧作業には警察庁や官公庁での導入実績があるデータ復旧専用機器を導入していると公式サイトに記載されています。他社で10万円から40万円の見積もりだった案件も定額で対応した例があるとしており、高額な見積もりを提示されて迷っている方の比較先になります。

向いているケース

他社で高額な見積もりを提示されて迷っている方や、費用を先に確定させてから判断したい方に向いています。大容量のハードディスク1台を復旧したい場合は、容量を問わない定額制の利点がとくに大きくなります。

特急データ復旧ウィンゲット

特急データ復旧ウィンゲットの公式サイトのトップページ
出典:特急データ復旧ウィンゲット公式サイト(2026年7月31日時点)

特急データ復旧ウィンゲットは、受付拠点の多さが際立つ事業者です。公式サイトによると全国185店舗で受付を行っており、札幌、東京、名古屋、大阪、福岡の5都市には直営の店舗を構えています。

サービス名のとおりスピードを重視した体制で、緊急の場合は30分での診断にも対応可能とのことです。実績はデータ復旧の専門として10年以上、累計60,000件にのぼります。

店舗への来店が難しい地域の方に向けては郵送での受付が用意されており、出張でのデータ復旧にも対応します。近くに窓口があるかどうかを重視する方に向いた選択肢です。

受付拠点 全国185店舗で受付。札幌・東京・名古屋・大阪・福岡に店舗
診断 無料。緊急時は30分診断に対応
実績 累計60,000件、データ復旧専門10年以上
受け渡し方法 店舗持ち込み、郵送、出張
DRAJ 非加盟
公式サイト 特急データ復旧ウィンゲット公式サイト

2026年4月時点でGoogleのクチコミ件数が全国合計4,201件に到達したと公式サイトで発表されています。地域ごとの店舗にそれぞれ口コミが蓄積されているため、自分の地域の評判を確認しやすいという利点があります。

向いているケース

地方にお住まいで近くの窓口に相談したい方や、対面で状況を説明したい方に向いています。急いで状況を把握したい場合も、緊急時の30分診断が選択肢になります。

バッファロー

バッファローの公式サイトのトップページ
出典:バッファロー公式サイト(2026年7月31日時点)

バッファローは外付けハードディスクやNASで広く知られる周辺機器メーカーです。日本データ復旧協会には2018年2月から加入しており、現在は理事企業を務めています。

公式サイトによると、外付けハードディスクの国内販売シェアは18年連続で第1位とされています。これはBCNが全国の大手家電量販店の2025年の実売データを集計した結果にもとづく数字です。

データ復旧サービスの累計受付件数は2026年6月時点で100,000件以上、そのうち法人と官公庁からの受付が40,000件を超えていると公表されています。いずれも同社の自社調べによる数値です。

メーカー自身が復旧サービスを提供しているため、自社製品の内部構造や仕様を前提とした対応が期待できます。バッファロー製のNASや外付けハードディスクを使っている方にとっては、まず検討すべき相談先といえます。

運営 株式会社バッファロー(メーカー系)
実績 累計受付件数100,000件以上(2026年6月時点、自社調べ)。うち法人・官公庁が40,000件超
支払い方法 掛け払い(後払い)に対応
DRAJ 理事企業(2018年2月加入)
公式サイト バッファロー公式サイト

掛け払いに対応している点は法人にとって実務上の利点です。社内の支払い手続きに合わせやすく、稟議を通してから発注する流れとも相性がよいためです。

向いているケース

バッファロー製の外付けハードディスクやNASを使っている方に向いています。掛け払いに対応しているため、社内の支払い手続きや稟議を通したうえで発注したい法人の担当者にも適しています。

失敗しないデータ復旧業者の選び方

失敗しないデータ復旧業者の選び方 依頼前に確認したい6つのチェックポイント

おすすめの業者を並べても、最終的に自分に合う一社を選ぶのはご自身です。データ復旧は障害の状態によって必要な技術も費用も大きく変わるため、どの業者にも当てはまる正解はありません。

ここでは業者を比べるときに確認しておきたい6つの観点を整理します。問い合わせの前にこの6点を頭に入れておくだけで、あとから想定外の請求を受ける可能性を大きく減らせます

料金体系と追加費用の有無を確認する

データ復旧の料金体系は大きく3つに分かれます。それぞれ費用が発生するタイミングが違うため、自分がどの方式で契約しようとしているかを把握しておくことが第一歩です。

方式 費用が発生するタイミング 注意したい点
完全成果報酬型 希望のデータが復旧できたときのみ 成果の定義が業者ごとに違う
一部前払い型 着手時に作業費、成功時に成功報酬 失敗しても着手分は戻らないことがある
定額型 復旧できたときに定額 機器の台数分がかかる場合がある

とくに気をつけたいのが完全成果報酬という言葉の定義が業者ごとに異なる点です。希望したファイルが一つでも復旧できれば成功とみなす業者もあれば、指定したデータがすべて揃って初めて成功とする業者もあります。

また、表示されている復旧料金がそのまま総額とは限りません。初期診断料、機器の分解費、交換用部品の実費、復旧データを納品するメディアの費用、返送料などが別建てになっていることがあります。

見積書を受け取ったら、書かれている金額以外に発生しうる費目がないかを必ず口頭でも確認してください。この一手間が、後々のトラブルを防ぐもっとも確実な方法です。

初期診断の範囲と見積もりの精度を確認する

多くの業者が初期診断を無料としていますが、その無料がどこまでを指すかは業者によって異なります。機器を外側から確認するだけの診断と、開封して内部まで調べる診断では、得られる情報の精度がまったく違います。

また、診断のために機器を分解した場合、その後に他社へ持ち込みにくくなることがあります。分解を伴う診断を行うかどうかは、依頼前に必ず確認しておきたい項目です。

見積もりの精度も重要です。診断後に提示された金額が確定なのか、作業を進める過程で変わる可能性があるのかで、予算の立て方が変わってきます。

見積もりのときに聞いておきたいこと
  • 無料診断の範囲はどこまでか。分解を伴うか
  • 提示された金額は確定か、変動する可能性があるか
  • 金額が変わる場合、どんな条件で変わるか
  • 見積書に含まれていない費用はあるか
  • 復旧できるデータの一覧を作業前に見せてもらえるか

最後の項目は特に有効です。復旧できるファイルの一覧を作業前に確認できれば、自分が本当に必要としているデータが含まれているかを判断したうえで発注できます。

復旧できなかった場合の費用とキャンセル条件を確認する

データ復旧は必ず成功するとは限りません。だからこそ、うまくいかなかったときにどうなるかを先に確認しておく必要があります。ここは多くの紹介記事で触れられていない一方で、実際のトラブルがもっとも起きやすい部分です。

日本データ復旧協会は、寄せられた相談をもとにした被害事例を公式サイトで公開しています。そのなかには、復旧できなかったにもかかわらず結果にかかわらず作業費は返金しないという契約書の条項を根拠に、返金を断られたという事例が紹介されています。

同じく協会の被害事例には、高額な見積もりを提示されたあとで機器の返却を求めたところ、状況が変わるという理由で返却を断られたという相談も見られます。キャンセルと返却の条件は、契約の前に文面で確かめておくべき項目です。

(参考:一般社団法人日本データ復旧協会「データ復旧サービスのトラブルにあわれた方」

契約前に文面で確認したい3点

復旧できなかった場合に費用が一切かからないのか、それとも作業費だけは発生するのか。どの時点からキャンセルができなくなるのか。そして機器を返却してもらう場合、どのような状態で戻ってくるのでしょうか。この3点は口約束ではなく書面で確認してください。

すでに依頼した業者から復旧できなかったと連絡を受けて困っている場合は、復旧できなかったと言われたときの原因と次に取るべき行動もあわせてご覧ください。

セキュリティ体制と設備を確認する

データ復旧を依頼するということは、自分のファイルを他人に預けるということでもあります。仕事の資料や個人的な写真が入った機器であればなおさら、どう扱われるかは気になるところです。

判断の目安になるのが第三者による認証の有無です。ISO27001は、情報の取り扱いの仕組みが外部の審査機関に認められていることを示す国際規格です。プライバシーマークは、個人情報を適切に扱う体制が整っていると認められた事業者に付与されます。

設備面では、クリーンルームを自社に持っているかどうかが分かれ目になります。クリーンルームとは空気中のほこりを極限まで減らした専用の作業部屋のことで、ハードディスクを分解する作業には欠かせません。

  • ISO27001やプライバシーマークを取得しているか
  • 秘密保持契約を結べるか
  • クリーンルームを自社に持っているか
  • 復旧作業を自社で行うか、外部に委託するか
  • 復旧後に預けたデータを消去してもらえるか

作業を外部に委託している業者の場合、機器が別の会社に渡ることになります。委託先まで含めて情報が守られる仕組みになっているかを確認しておくと安心です。

日本データ復旧協会への加盟状況を確認する

一般社団法人日本データ復旧協会は、データ復旧業界の健全化を目的として2009年に発足した団体です。2017年に一般社団法人となり、業者選びのトラブルを減らすための活動を続けています。

協会には参加基準が定められており、技術レベルが一定に達していること、広報活動が適切であること、顧客に適切な情報を提供していることなどが求められます。加盟していること自体が、外形的に確認できる信頼性の一つになります。

2026年7月時点の会員企業は次のとおりです。

区分 企業名
常任理事 アイフォレンセ日本データ復旧研究所、アドバンスデザイン、アラジン(データレスキューセンター)、エーワンデータ、くまなんピーシーネット
理事 バッファロー、ロジテックINAソリューションズ
正会員 アイ・オー・データ機器、DD-RESCUE、パソコンドック24
賛助会員 FICT、ジャングル

(参考:一般社団法人日本データ復旧協会「会員一覧と入会」

なお協会の会員一覧のページには、各会員が扱う製品やサービスについて協会が評価または承認したものではないという注記が添えられています。加盟しているから復旧が必ず成功する、という意味ではない点は押さえておいてください。

加盟していない業者について

加盟していないことをもって悪質だと判断するのは適切ではありません。本記事で紹介した10社のうち半数は非加盟ですが、いずれも公式サイトで実績や料金体系を公開しています。加盟の有無は複数ある判断材料の一つとして扱ってください。

対応メディアと拠点を確認する

データ復旧業者はどこでも同じ機器を扱えるわけではありません。とくにNASやRAID、業務用サーバーについては、対応できる業者とできない業者がはっきり分かれます。

複数のハードディスクを組み合わせて動かすRAID構成の機器は、1台のハードディスクとは復旧の考え方がまったく異なります。RAIDの復旧実績が公式サイトに具体的に書かれているかを確認してください。RAIDの再構築でデータが消えてしまった場合の対処は、RAID再構築でデータが消える原因と正しい復旧手順で詳しく解説しています。

スマートフォンの復旧は、パソコンやハードディスクとは別の技術分野に近い領域です。対応している業者でも料金体系が別になっていることが多いため、事前の確認が欠かせません。

機器の受け渡し方法も選択肢に入れておきましょう。持ち込みと郵送にはそれぞれ長所と短所があります。

方法 長所 短所
持ち込み 輸送による衝撃のリスクがない。その場で相談できる 近くに窓口がないと利用できない
郵送 全国どこからでも依頼できる 梱包が不十分だと輸送中に状態が悪化する場合がある

すでに異音がしているハードディスクなど、状態が不安定な機器では輸送中の振動が悪影響を与えることがあります。近くに窓口がある業者を選べるのであれば、持ち込みのほうが安全です。

データ復旧業者に依頼したときの料金相場

データ復旧業者に依頼したときの料金相場 機器別の目安と費用が決まる仕組み

データ復旧の費用が分かりにくいのは、機器の種類と障害の程度によって金額が大きく動くためです。同じ外付けハードディスクでも、誤って削除しただけの場合と、内部の部品が壊れている場合では作業の内容がまったく違います。

ここでは本記事で調査した10社が公式サイトに掲載している金額をもとに、機器別の目安を整理します。あわせて料金が決まる仕組みと、見積もりが高いと感じたときの考え方も解説します。

機器別の料金相場の目安

次の表は、10社の公式サイトに掲載されている料金の下限をまとめたものです。いずれも軽度の障害を想定した最低金額であり、実際の請求額はこれより高くなるのが一般的です。

機器の種類 公式サイト掲載額の下限 備考
パソコン・内蔵HDD・外付けHDD およそ2万円台〜4万円台 もっとも依頼が多い区分
SSD およそ3万円台〜 HDDとほぼ同水準
USBメモリ・SDカード およそ1万円台〜3万円台 業者による差が大きい
CD・DVD・ブルーレイ およそ2万円台〜3万円台 対応しない業者もある
NAS・サーバー(HDD1台) 33,000円〜 構成により変動
RAID(HDD2台以上) 88,000円〜 台数が増えるほど上がる
スマートフォン 110,000円〜(別途、初期診断55,000円〜) 他の機器と料金体系が異なる
重度の物理障害 66,000円〜 分解や部品交換を伴う場合

この表から分かるのは、ハードディスク1台の軽度な障害であれば数万円、RAID構成やスマートフォンになると10万円前後からという金額感です。

注意していただきたいのは、これがあくまで下限だという点です。掲載されている最低価格で復旧が完了するのは、障害が軽く作業も短時間で済むケースに限られます。

最低価格だけで比較しないでください

公式サイトの最低価格は、比較のための入口にすぎません。実際に支払う金額は診断後の見積もりで決まります。2社以上から見積もりを取り、総額で比べることをおすすめします。

料金を左右する4つの要素

見積もりの金額がどう決まるのかを知っておくと、提示された数字が妥当かどうかを自分で判断しやすくなります。費用を左右するのは主に次の4つです。

  • 機器の種類。ハードディスク、SSD、フラッシュメモリで必要な技術が異なる
  • 障害の種類。論理障害か物理障害かで作業量が大きく変わる
  • 構成の複雑さ。RAIDは台数と構成方式によって難度が上がる
  • 緊急度。特急対応を希望すると割増になることがある

もっとも影響が大きいのは障害の種類です。論理障害はデータの記録の仕方が壊れた状態、物理障害は機器そのものが壊れた状態を指します。

論理障害であれば専用のソフトウェアで読み出せる場合が多く、比較的短時間で作業が終わります。一方の物理障害では、クリーンルームで機器を開け、部品を交換してから読み出すという工程が必要になり、費用も時間もかさみます。

RAID構成の機器はさらに複雑です。複数のハードディスクにデータが分散して記録されているため、どのディスクにどの順番でデータが書かれているかを解析する作業が加わります。搭載台数が増えるほど、解析にかかる手間も費用も増えていきます。

緊急度も金額に影響します。通常であれば数日から数週間かかる作業を最短で仕上げてもらう場合、特急料金が加算されることがあります。急ぎたい気持ちがあっても、本当に特急が必要かどうかは一度立ち止まって考えてみてください。

見積もりが高いと感じたときの対処法

提示された金額に納得できないとき、そのまま受け入れる必要はありません。判断のための材料を集める方法がいくつかあります。

もっとも有効なのは相見積もりです。2社以上から見積もりを取れば、提示された金額が相場から外れているかどうかが分かります。多くの業者が初期診断を無料としているため、費用をかけずに比較できます。

ただし注意点があります。機器をすでに預けている場合、返却してもらわなければ他社に持ち込めません。返却の条件と、返却にかかる日数を先に確認しておきましょう。

見積もりに納得できないときにできること
  • 他社でも無料診断を受け、金額を比べる
  • 見積もりの内訳を費目ごとに出してもらう
  • 復旧できるデータの一覧を見せてもらい、本当に必要か判断する
  • 機器を返却してもらえる条件と日数を確認する
  • 納期を延ばせば安くなるプランがないか尋ねる

一方で、安すぎる見積もりにも注意が必要です。相場から大きく外れて安い場合、作業の範囲が限定されていたり、あとから追加費用が発生したりする可能性があります。金額だけでなく、その金額で何をしてもらえるのかを必ず確かめてください。

データ復旧業者に依頼するメリットとデメリット

データ復旧業者に依頼するメリットとデメリット 自力で試してよい範囲

費用をかけて業者に依頼するべきか、それとも自分で試すべきか。数万円という金額を前に迷っている方は多いと思います。ここでは依頼することの良い面と気をつけたい面の両方を整理し、判断の材料をお渡しします。

結論から言えば、機器から異音がする場合や電源を入れても認識しない場合は、自力での対処を避けて業者に相談するのが安全です。逆に、単純な削除やフォーマットであれば自分で対処できる余地もあります。その線引きの考え方まで含めて解説します。

業者に依頼する4つのメリット

専門の業者に依頼する最大の利点は、自力では手が届かない領域まで対応できることです。とくに機器そのものが壊れている物理障害では、個人ができることはほとんどありません。

業者に依頼するメリット
  • 自力で試すより復旧できる可能性が高い
  • クリーンルームや専用機材が必要な物理障害にも対応できる
  • 誤った操作で状態を悪化させるリスクを避けられる
  • ハードディスクからRAID、スマートフォンまで幅広い機器を扱える

3つ目の「状態を悪化させない」という点は見落とされがちですが、実はもっとも重要です。データ復旧では最初にとった行動が結果を左右し、いちど悪化した状態は元に戻せません

たとえば異音がしているハードディスクに何度も通電すると、内部の記録面に傷が広がり、本来なら読み出せたはずのデータまで失われることがあります。判断がつかない段階で専門家に見てもらうことには、それだけの価値があります。

依頼する前に知っておきたいデメリット

ただし、業者への依頼で気をつけたい点も見ておきましょう。あらかじめ理解しておけば、期待とのずれを防げます。

依頼前に理解しておきたいこと

復旧には数万円から数十万円の費用がかかります。また、どんなに技術力の高い業者でも復旧を保証できるわけではありません。記録面が深く損傷している場合など、技術的に取り出せないケースは実際に存在します。

もう一つ知っておきたいのは、データ復旧は機器の修理ではないという点です。復旧されるのは中のデータだけで、壊れた機器そのものは直りません。復旧したデータは別のメディアに納品されるため、機器の買い替えは別途必要になります。

そして業者選びそのものが難しいという問題もあります。技術力を外から確かめる手立ては限られており、広告の表現だけでは判断がつきません。だからこそ、この記事で挙げたような客観的に確認できる項目を手がかりにすることが大切です。

自力の復旧を試してよいのはどんなときか

すべてのケースで業者に頼む必要があるわけではありません。障害の種類によっては、自分で対処できる場合もあります。判断の目安を整理しました。

症状 想定される障害 自力での対処
誤ってファイルを削除した 論理障害 試してもよい
誤ってフォーマットした 論理障害 慎重に試してよい
機器は認識するが開けない 論理障害の可能性 慎重に試してよい
カチカチという異音がする 物理障害の可能性が高い 避けるべき
焦げたようなにおいがする 物理障害の可能性が高い 避けるべき
電源を入れても認識しない 物理障害の可能性 避けるべき
水没した、強い衝撃を与えた 物理障害 避けるべき
物理障害が疑われるときは通電をやめてください

異音、異臭、認識しないといった症状が出ている場合は、電源を入れ直したり抜き差しを繰り返したりしないでください。通電を続けることで状態が悪化し、復旧できたはずのデータが永久に失われることがあります。自力での対処は避け、専門業者への相談を推奨します。

論理障害と思われる場合に復旧ソフトを使うときも、注意点があります。復旧したデータを元の機器に書き戻すと、まだ残っている他のデータを上書きしてしまうおそれがあります。必ず別のメディアに保存してください。

誤って上書き保存してしまった場合も同様です。元のファイルが残っている可能性はありますが、その機器を使い続けるほど上書きが進んで復元が難しくなります。作業をいったん止めて、状況を整理してから次の手を考えてください。

悪質なデータ復旧業者を避けるための注意点

悪質なデータ復旧業者を避けるための注意点 契約前に知っておきたい手口

データ復旧業者を検索すると、悪質という言葉が一緒に出てくることがあります。不安になる方も多いと思いますが、まず前提として業界全体が悪質なわけではありません。誠実に技術を積み上げている事業者は数多くあります。

一方で、実際に困った相談が寄せられているのも事実です。日本データ復旧協会は寄せられた相談を被害事例として公開しており、そこには共通するパターンが見て取れます。ここではその傾向を知り、身を守るための視点を持っていただきます。

協会に寄せられている被害事例の典型パターン

日本データ復旧協会は、データ復旧サービスに関するトラブル相談を公式サイトで受け付けています。相談は協会に加盟しているかどうかに関係なく受け付けられており、寄せられた事例は匿名の形で公開されています。

公開されている事例はレスキュー商法の手口という名称でまとめられており、2026年6月時点でその71まで掲載されていました。件数の多さからも、この種のトラブルが繰り返し起きていることがうかがえます。

協会が挙げている代表的なトラブルの類型は次のとおりです。

  • 復旧できなかったのに高い代金だけ取られ納得できない
  • 症状を伝え復旧できると言われ契約したが、不可と言われた
  • 早く作業をしないと状態が悪くなると言われ契約してしまった
  • 契約後すぐにキャンセルを望んだが、既に着手していると応じてくれない
  • 慌てて契約してしまったが、不安になり解約できないだろうか
  • 契約時に代金がお得になると別のサービス加入を促された

(参考:一般社団法人日本データ復旧協会

この一覧を見ると、トラブルの多くが契約する前の段階での確認不足から生じていることが分かります。裏を返せば、契約前に条件を文面で確かめておけば防げるものが少なくないということです。

もしすでにトラブルに巻き込まれてしまった場合でも、相談先はあります。協会は加盟の有無を問わず相談を受け付けているため、一人で抱え込まずに連絡してみてください。

急がせる言葉で契約を迫られたときの対処

協会の被害事例には、契約前に受けた説明の具体例も紹介されています。今すぐ対応しないと悪化する可能性がある、今なら装置や技術者に空きがありすぐ対応できる、業界最大手の当社で対応できなければ他社では難しい、といった説明を受けて契約に至ったという相談です。

ここが判断の難しいところなのですが、通電を続けると状態が悪化する障害は実際に存在します。異音がしているハードディスクを使い続ければ損傷が広がるのは事実であり、急いだほうがよいという助言そのものが誤りとは限りません。

ではどこで見分ければよいのでしょうか。正当な注意喚起と不当な急かしには、次のような違いがあります。

観点 正当な注意喚起 不当な急かし
説明の中身 なぜ悪化するのか理由を説明する とにかく急げとしか言わない
検討時間 持ち帰って考える時間をくれる その場での契約を求める
他社比較 比較してよいと伝える 他社では無理だと断定する
書面 条件を文面で示す 口頭の説明で済ませようとする

見分ける基準はシンプルです。急ぐべき理由をきちんと説明してくれるか、そして検討する時間をくれるか。この2点を満たさない相手であれば、いったん距離を置いて構いません。

その場で契約しないでください

本当に急を要する状況であっても、契約書の内容を確認する時間は必ずあります。焦る気持ちにつけこまれないためにも、キャンセル条件と返金条件だけは目を通してから署名してください。

復旧率の高さだけで判断しない

業者のサイトでよく見かけるのが、復旧率90パーセント以上といった表記です。数字が大きいほど頼りになりそうに見えますが、この数字の扱いには注意が必要です。

日本データ復旧協会は、セキュリティ関連の5つの団体と合同で、データ被害時のベンダー選定チェックシートを公開しています。そのなかでデータ復旧率の定義は各社バラバラであり、定まった基準がないため、復旧率だけを鵜呑みにしないよう気をつけるべきだと明記されています。

協会自身も、高いデータ復旧率を掲げる広告を信じて依頼したものの納得できない結果になり、それでも高い費用を請求される被害が見受けられるとして、2022年にデータ復旧サービスのガイドラインを公開しました。

(参考:一般社団法人日本データ復旧協会「日本データ復旧協会ガイドライン」

定義が定まっていないというのは、具体的にはこういうことです。希望したファイルが一つでも取り出せれば成功と数える業者もあれば、指定されたデータがすべて揃って初めて成功と数える業者もあります。同じ90パーセントでも中身がまったく違うわけです。

本記事で紹介した業者のなかにも、復旧件数の割合とあわせて完全復旧と一部復旧の内訳まで公開しているところがあります。数字そのものより、その数字がどう定義されているかを見るほうが、業者選びでは役に立ちます

復旧率の表記を見たときに確認したいこと
  • その復旧率はどう定義されているか
  • 一部だけ取り出せた場合も成功に含めているか
  • いつの時点の、どの範囲の集計か
  • 自分の機器と障害の種類でも同じ確率が見込めるのか

データ復旧業者に依頼するときの流れ

データ復旧業者に依頼するときの流れ 相談から機器の返却まで

初めてデータ復旧を依頼する方にとって、申し込んだあと何が起きるのかは想像しにくいものです。機器を預けたきり連絡が来ないのではないか、いつ費用が確定するのかと不安になる方もいらっしゃいます。

あらかじめ流れを知っておけば、どの段階で何を確認すべきかが分かり、落ち着いて進められます。業者によって細部は異なりますが、相談から機器の返却までは大きく分けて6つの段階を踏みます。それぞれの段階でやっておきたいことを整理しました。

相談から見積もりまで

最初の段階では、電話やウェブフォームで症状を伝えます。機器の種類、いつから調子が悪いのか、どんな症状が出ているのかを伝えると、この時点でおおよその見通しを教えてもらえることがあります。

次に機器を業者に預けます。店舗が近くにあれば持ち込み、遠方であれば郵送です。郵送の場合は、緩衝材でしっかり包んで輸送中の衝撃を防いでください。精密機器ですので、箱の中で動かないよう固定することが大切です。

  • 症状を電話やフォームで伝える
  • 機器を持ち込みまたは郵送で預ける
  • 初期診断で障害の状態を調べてもらう
  • 診断結果と見積もりを受け取る

初期診断の結果が出たら、見積もりが提示されます。ここが引き返せる最後のタイミングです。金額に納得できなければ、この段階でキャンセルして機器を返してもらえるかを確認してください。

復旧作業からデータの受け取りまで

見積もりに同意すると、復旧作業が始まります。論理障害であれば数日程度、物理障害で分解や部品交換が必要な場合は数週間かかることもあります。

作業が終わると、復旧できたデータの一覧を提示してもらえる業者も少なくありません。この一覧で、自分が本当に必要としていたファイルが含まれているかを確認しましょう。

  • 見積もりに同意して発注する
  • 復旧作業が行われる
  • 復旧できたデータの一覧を確認する
  • 納品用のメディアでデータを受け取る
  • 預けた機器を返却してもらう

復旧したデータは、外付けハードディスクなどの納品用メディアに入れて渡されるのが一般的です。このメディアの費用が別途かかる業者もあるため、見積もりの段階で確認しておいてください。

最後に、預けた元の機器が返却されます。物理障害の復旧作業で分解された機器は、元どおりに組み立てられて戻るとは限りません。返却時の状態についても事前に聞いておくと、受け取ったときに驚かずに済みます。

依頼前に準備しておくとよいこと

問い合わせる前に情報を整理しておくと、診断も見積もりもスムーズに進みます。とくに症状の経緯は、業者が障害の種類を推測する重要な手がかりになります。

電話で慌てて説明しようとすると、肝心な点を伝え忘れがちです。あらかじめメモにまとめておけば、複数の業者に同じ内容を伝えるときにも役立ちます。

問い合わせ前にまとめておきたい情報
  • 機器のメーカー名と型番、おおよその容量
  • いつから、どんな症状が出ているか
  • 症状が出る直前に何をしていたか
  • 自分で試した操作があれば、その内容
  • 復旧したいデータの種類と保存場所の見当

4つ目の「自分で試した操作」は、隠さずに正直に伝えてください。復旧ソフトを使ったかどうかは、業者が作業方針を決めるうえで欠かせない情報です。伝えないままだと、かえって復旧の可能性を下げてしまうことがあります。

データ復旧業者のおすすめでよくある質問

データ復旧業者のおすすめでよくある質問 料金相場や悪質業者への不安

最後に、データ復旧業者を探している方から多く寄せられる質問にお答えします。料金の相場や悪質業者への不安など、依頼をためらう理由になりやすい疑問を中心にまとめました。

いずれも検索でよく調べられている内容ですので、同じ疑問を持っているのはあなただけではありません。気になる項目だけを拾って読んでいただいても構いません。

データ復旧の料金はいくらくらいが相場ですか

機器と障害の程度によって大きく変わります。本記事で調査した10社の公式サイト掲載額をもとにすると、パソコンやハードディスクの軽度な障害でおよそ2万円台から4万円台が下限です。RAID構成の機器では88,000円から、スマートフォンでは110,000円からという水準になります。ただしこれらはいずれも最低金額であり、重度の物理障害では数十万円になる場合もあります。正確な費用は初期診断後の見積もりで確認してください。

データ復旧におすすめの業者はどこですか

障害の内容と機器の種類、そして重視する条件によって変わるため、すべての方に共通するおすすめの一社はありません。費用を抑えたいのであれば下限価格が低い業者や定額制の業者、機密性の高いデータであればISO27001を取得している業者、近くで直接相談したいのであれば店舗網を持つ業者というように、優先順位を決めて選ぶのが確実です。まずは無料の初期診断を2社以上で受け、見積もりを比べることをおすすめします。

データ復旧業者は悪質なところが多いのですか

業界全体が悪質ということはありません。技術力を持ち誠実に対応している事業者は数多くあります。一方で、日本データ復旧協会には復旧できなかったのに費用を請求された、キャンセルに応じてもらえなかったといった相談が実際に寄せられており、事例が公開されています。契約前に復旧できなかった場合の費用とキャンセル条件を書面で確認しておけば、こうしたトラブルの多くは避けられます。

データ復旧業者の口コミはどこまで信用できますか

参考にはなりますが、口コミだけで決めるのは避けたほうがよいでしょう。データ復旧は障害の状態によって結果が変わるため、他の人の体験がそのまま自分に当てはまるとは限らないためです。口コミを見るときは、件数がある程度多いか、良い評価と悪い評価の両方が載っているかを確認してください。あわせて料金体系や認証の取得状況など、客観的に確かめられる情報と組み合わせて判断すると精度が上がります。

データの中身を見られるのが恥ずかしいのですが

この不安を持つ方は多くいらっしゃいます。技術的には、復旧できたファイルの一覧を確認する工程があるため、ファイル名やフォルダ構成が作業者の目に触れる場面は生じます。ただし多くの業者は秘密保持契約を結べるようにしており、作業者を限定する、復旧後に預かったデータを消去するといった運用を行っています。気になる場合は、ISO27001やプライバシーマークを取得している業者を選び、データの取り扱い方針を事前に確認しておくとよいでしょう。

復旧できなかった場合でも費用はかかりますか

業者の料金体系によって異なります。完全成果報酬型であれば、希望のデータが復旧できなかった場合は費用がかからないのが一般的です。一方で、着手時に作業費が発生する方式では、結果にかかわらず作業費は返金しないという契約になっている場合があります。日本データ復旧協会の被害事例にも、この条項をめぐるトラブルが紹介されています。契約前に必ず書面で確認してください。

スマホやiPhoneのデータ復旧も同じ業者に頼めますか

対応している業者もありますが、パソコンやハードディスクとは技術分野が異なるため、扱っていない業者もあります。対応している場合でも料金体系が別になっていることが多く、たとえば初期診断が有料になったり、復旧料金の下限が10万円前後に設定されていたりします。SDカードやUSBメモリであれば多くの業者が対応していますので、機器の種類ごとに対応可否を確認するのが確実です。

データ復旧業者のおすすめまとめ

データ復旧業者のおすすめまとめ 自分の機器と障害に合う業者を選ぶ

データ復旧業者は数が多く、どこも似たように見えてしまいますが、料金体系、対応できる機器、認証の取得状況、拠点といった項目で比べていくと違いははっきりしてきます。本記事で紹介した10社も、価格を抑えられるところ、対応機器が幅広いところ、近くに窓口があるところと、それぞれ性格が異なります。

大切なのは、順位そのものより自分の機器と障害、そして予算に合う業者を選ぶことです。多くの業者が初期診断を無料としているので、気になった2社から3社に絞って見積もりを取り、総額と条件を並べて比べてみてください。契約する前に、復旧できなかった場合の費用とキャンセルの条件だけは書面で確かめておきましょう。

データが消えてしまったときの不安は大きいものですが、異音や異臭がある場合に通電をやめて専門家に相談するという初動さえ守れば、取り戻せる可能性は十分に残されています。落ち着いて情報を整理し、納得できる相談先を見つけてください。

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